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Dec 25 2011

このポーズをしっかり会得したい。その日から毎日練習をするようになった。一日の撮影が終わって、どんなに疲れていても家に帰って三面鏡に向かって一日三百回、毎日練習するようにした。三面鏡は演技の勉強のために、東宝で初めてもらったギャラで渋谷の家具店で買ったものだ。このポーズはシンプルで簡単なように見えるけど、なかなか納得がいく型を作れないのだ。曲がっていたり、指先まで力が入っていなかったり、垂直の手が斜めになっていたり、結構、むずかしい。
でも、何回も練習した。歩きながら振り向きざまに撃ったり、倒れながら撃ってみたり、大きく構えたり、早く構えたり、遅くやったり、前後の動きを頭にいれながら練習を重ねる。ワンクール過ぎたころから、納得のいくアクションができるようになった。

公園でも、居酒屋でも。
子供でも、大人でも。
誰でも、どこでも、すぐにできる、やさしいシンプルなポーズ。
それがウルトラマンの「スペシウム光線」なのだ。

— 古谷敏『ウルトラマンになった男』(小学館) p85-86 より引用 (via maidskii)
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